12日は成人の日でした。

今年の新成人は133万人で過去最低数でした。

平成元年2月生まれの(有)ダストクリーンのM君も大人の仲間入りをして

今朝の朝礼で挨拶しました。

「おとならしく落ち着いた人となりたいです。」



思えば、ちょうど一年前、レンタル部門の強化のため、

数年振りに、ルートマンを採用することとなりました。

モップ・マットのレンタルは簡単なようですが、2週間ないし4週間に

一度というサイクルをきちんと守って、お客様にお届けしなければなりません。

特に工場や飲食店様等では、お客様の業務の妨げにならないよう、

できるだけ迅速に作業した上、ご要望も察知しなければなりません。

人の代替も難しく、仕事を休まない事が第一条件です。



それ故、若返りと言っても、ある程度の経験を積み責任感の出来てきた

28~35歳位の方を採用するつもりでしたのに・・。

18歳を採ってしまいました。



職安からの紹介を2~3人お断りし、リクルート誌へ掲載をお願いした直後の

5時過ぎに、彼はスーツを着てやってきました。

小柄でおとなしそうな彼は、意外とハキハキと質問に答え、言葉遣いも丁寧です。

聞くと小学生の時、お父さんが亡くなり、ずい分辛い思いもしたようです。

これまでの社歴、退社した理由も納得のいくものでした。

苦労しているのに、心が真っ直ぐです。



心が動いた採用担当取締役の『なぜ応募したか』との質問に、

「飲食店で、アルバイトをしていた時、丁寧にマットを取り替えている

レンタルマンを見て、きれいにする仕事はいいと思った。」と答えた彼は、

ルートマンの仲間達からも合格をもらいました。



晴れて入社したM君ですが、やっぱりというか・・最初は大変でした。

マットやモップを間違えたり、忘れたり、小さな車両事故も立て続けにおこし

クレーム報告書を数枚書かなければなりませんでした。

お姉さんの軽自動車を時々運転していたものの、バイク通勤の彼は、

免許を取得してわずか半年でしたので無理もないことでした。



ある時彼は、体調不良から寝過ごし、仕事に穴を開けてしまったことを

悲観して、同僚からの電話にも出れず、皆を心配させました。



アパートに迎えに行った先輩に付き添われてしょんぼり出勤した彼に聞きました。

「失敗は誰にでもあります。同じ失敗をしないように努力するだけです。

一番悪かったのは、途中で責任を放棄して会社に迷惑をかけ、

仲間に心配をかけたことです。仕事を続けるの。それとも辞める。」

「すみませんでした。ダストクリーンの仕事を続けたいです。」と明言した彼は、

クレーム報告書を提出し、それ以来元気に働いています。



まだまだ至らないことも多く、お客様にはご迷惑をお掛け致しますが、

どんどん注意して下さいますようお願い申し上げます。



若い人、特に未成年を雇用することは社会的な責任を伴います。

もし人生最初の会社が良くなかったら、その人の将来に重大なダメージを

与えてしまいます。厳しいばかりでは耐えられず、心が曲がってしまうかもしれません。

甘過ぎては、世の中で通用しない人間になってしまい不幸です。

夜間高校に行かせて上げたいのですが、配達の仕事ですので儘なりません。

でも、勉強は学校だけでするものでも有りません。



「厳しく暖かく。」指導してくれる先輩達が社内に育ってきています。

ようやく、若い人を採用できる会社になってきたようで嬉しいです。

日之出の六十歳以上の大先輩の皆様、どうぞ後進の指導をお願い致します。

一緒に、一生勉強・一生青春・一生挑戦して参りましょう。

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投稿者 yuriko