皆様、こんにちは。
日本初のモップメーカー日之出株式会社の松本です。

2021年2月4日木曜日、日之出株式会社は無事に101周年を迎えることができました。
記念すべき100周年の昨年は、降ってわいたコロナ禍でてんやわんや、
紅白のお饅頭を社員さん達に配っただけで、記念行事も皆吹っ飛びました。

考えてみると、アメリカから帰国した初代松本繁次郎が、
同志と共に東京で自動車会社をおこした1918年頃には、
スペイン風邪の嵐に見舞われていたのかもしれません。

代々木の工場で日本初の消防自動車を作り、日本初のガソリンスタンドを
銀座や日本橋など6か所に設けたのに、
深川に移り、モップを作り始めたのも不思議です。

もしかしたら、スペイン風邪で景気が悪くなったせいなのか、
それともスペイン風邪を抑えるには、清潔・清掃が大事と思い、
日本にまだ無かったモップを作ったのかもしれない・・・
などと当時の想いを巡らせています。



私が先代松本哲男と結婚して、祖父松本繁次郎と一緒に暮らした
1年4カ月が私の宝物になっています。

穏やかで優しくてダンディ、わけへだてない広い心で、接してくれた祖父が
大好きでした。
子どもが生まれる前は、よく一緒にバスに乗ってコーヒーを飲みに行き・・・
娘が生まれた時は、とても喜んでくれました。
亡くなる一週間前、祖父の願いで、私の肩につかまり一緒に近所を歩いたことも
忘れられません。

まさか私が日之出を継ぐなんて思ってもみなかったのですが、
その貴重な時間を一緒に過ごせた思い出が、私の会社経営の
原動力になっている気がします。

スペイン風邪の中で、家庭を持ち、新しい事を次々実行した祖父の偉大さを改めて噛みしめています。

100年前より今の方が、国もいろいろ助成してくださるし、医学も発達しました。

勇気をもって立ち向かっていきたいと思います。



ゆり子

投稿者 yuriko