皆様、こんにちは。
日本初モップメーカー日之出株式会社の松本ゆり子です。

先日の東京出張の折、若き日の勤務先の先輩に会いました。

約束の東小金井駅で落ち合った6時20分ごろは傘もさせない程の大雨でした。
小雨になったらと折畳傘をバッグから取り出そうとしたのですが・・・ありません!!

濡れてはいけないと心配してくれる先輩に、「傘を買ったので大丈夫です。」と胸を張って言ったばかりなので、ちょっと焦りました。
予約してくださったお寿司屋さんの時間も過ぎているので、「近くにコンビニはあるでしょうか?」と尋ねると「あるよ。」との返事です。
ふと見ると雨宿りしているJRの高架のすぐ隣にセブンイレブンの看板が瞬いています。
「ちょっと買ってきます。」と荷物を持ったまま駆け出して、すぐ後悔しました。 叩きつけるような激しい豪雨、しかも駐車場が広くて、お店は遠い・・・。
靴の中までびしょ濡れになりながら、今度は大きめの65センチの長傘を購入、すぐ戻りましたが、先輩がキョロキョロ姿を探していました。お店にメールを打っていたので、私の声が聞こえなかったそうです。

「傘は駅のドラッグストアで売っているし、僕が傘を持っているんだから、それを使えばよかったのに。出張中に風邪ひいたらどうするの・・・。」と嘆かれます。
ほんとうにそうでした。しかも旅行バッグとお土産のお菓子まで持ったまま駆け出したのですから・・・。自分でもあきれて可笑しくなってしましました。

もう濡れてしまったので、とりあえず歩いてお店に急ぎ、数分で到着しました。
予約のこたつ席に濡れたスカートを広げて座り、上着はハンガーに掛けていただきました。
先輩が、「雨に濡れたからタオルを」と店員さんに頼むと、おしぼりがたくさんきたのがまた可笑しいです。
ようやく乾いたタオルをいただいて、拭きましたが、髪の毛からびっしょりでした。

「せっかくお会いできたのに、水も滴るいい女になってしまいました。」と照れ隠しに冗談を言ってみましたが、数十年前と変わらぬNさんの親切が嬉しくてなりません。
「ほんとうに驚いたよ、風邪をひいたら大変だ。」
とりあえず熱燗で温めようということになり、日本酒をいただくことに・・・。
サラダや前菜、お刺身を肴に久しぶりのお酒が胸に沁みて美味しいです。
以前から気が早く、仕事も早いNさんですので、お酌してくださるピッチも早くて、酔いそうです。自分は手酌が好きというのもNさんらしいです。

東京の総合商社でアシスタントとしてコンビを組んでお仕事したのは、四十数年も前のことなのですが、当時と同じ信頼感の中にいるのが仕合せです。
仕事には格別厳しい方でしたが、親身にご指導くださる愛溢れる方でした。 たった一年でしたが、Nさんに教えていただいたことが、経営する上での基本となりました。
一生お付き合いさせていただきたいと結婚式にも出ていただきましたが、子育てや介護に忙しく、海外赴任されてから音信不通となっていました。専業主婦から社長になった15年前、当時の同僚に消息を尋ね、交流が復活できました。

以来、主にメールや手紙で経営のご指導をいただき、常に温かく励ましてくださいました。
日之出のOTOMEバッグを伊勢丹に出展したのを見にきてくださった7年前と変わらずお元気なのも嬉しかったです。
次々と思い出話が尽きず、アッという間の3時間半でした。
お土産の紙袋も破けてしまったので、手持ちの布袋にお入れしたのですが、旅行中は何かと袋は必要だからと、小脇に抱えてお帰りになりました。

美味しいお料理とお寿司をご馳走様でした。

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奥様手作りのラベンダーのドライフラワーもありがとうございました。

どうぞお元気で、またお会いできる日を楽しみにしております。

ゆりこ

投稿者 yuriko