皆様、こんにちは。
日本初のモップメーカー日之出株式会社の松本です。

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工場の縁に作られた小さな花壇に春のお花が咲いています。
ここは日之出のシニアメンバーMさんが中心となって管理してくれています。

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お花の種類もすべておまかせなので、次に何が咲くのか楽しみです。

今、日之出では六十歳以上の方が十人以上も
元気に働いてくださっているのですが・・・

「また一年よろしくお願いいたします。」
来月六十五歳になるKさんの明るい声が社長室に響きました。

正社員として三十数年、六十歳からは嘱託として真面目に勤務してくださった
Kさんですが、高齢のご両親やご自身の事情で一度は退社を決意したのです。

ご両親のことも気がかりですが・・・
Kさんは、聴力に少々・・・

お客様から「話が通じない。担当を変えてほしい。」と苦情をいただき、
経営ブレーンからも、「勤務は無理なのでは」と言われた十数年前を思いだします。

無口で愛想はないけれど、誠実で一所懸命な彼女にそんなことできません。
リーダー達とも相談し、数カ月考え、事務所から工場へ配置転換
することを決意しました。

 
パソコンや電話に向かう事務仕事から、縫製リーダーの下で
細々としたモップ縫製の下ごしらえに従事する日々・・・

心配したのですが、以前より明るくなったKさんでした。

口にはださないけれど、不安が大きかったのでしょう。
事務所ではよくため息をついていました。

納期対応に真剣で、聞こえないこともあり、言葉もきつくなりがちで、
「事務所の方が偉いと思っている。」と誤解されていたのです。

彼女を受け入れる環境、温かい雰囲気を作ってくれた
リーダー達はじめ縫製チームの配慮もありがたかったです。

やがて会社歴の長い彼女は生き字引のように何でも知っていて、 皆に頼りにされる存在になりました。
リーダー、サブリーダーの近くにいれば問題ありません。
筆談でもOKです。

ご両親の介護は、有給休暇で対応すればいいし、
勤務も5時間ですから、毎日お見舞いに行かれます。

 
人は適材適所に活かしてこそ宝になる!!
あの時の決断は間違っていなかった。

仕事と会社が大好きなKさん、
お身体に気をつけて、これからもよろしくお願いいたします。

 
 
ゆりこ

 

投稿者 yuriko