2009年3月

乙女”雑巾の危機

乙女雑巾”・・初めて聞いた人はびっくりします。

「何で乙女?なの」・・私も思いました。

実は、50年以上の歴史のある由緒正しい日之出製”ぞうきん”なのです。



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はじめは三河地方特産の「ガラ紡」製でした

30年前に、特紡(特殊紡績糸)になってからもずっと、豊橋の

芳賀織布工場さんのシャトル織機で織られてきました。

タオル雑巾に比べ、吸水性に優れ、毛羽も出ません。

ただのぞうきんなのですが、されどぞうきんです。



「”乙女雑巾”が指名入札になりました。お安くなりませんか?」

問屋さんからお電話が入ります。

「無理です!」だって一枚~十円ですから・・。



またある時は、一般のお客様から

「”夫婦?雑巾”ありますか?」



乙女雑巾は、ほとんど問屋さん経由で、業務用や合羽橋で販売されているらしい・・

厚手で丈夫なため、鍋つかみ兼用で、プロ用雑巾として使われているようです。



昔から使っているパッケージには、日之出の社名はありますが、住所も

電話番号も記載していません。

年に数回、個人のお客様が、わざわざ探してお電話下さいます。

「以前は、東京の○○デパートで買ったのに、どこにも無くて困っています。」

ありがたいことです。どんな風にお使いくださっているのですか。



乙女雑巾の網目が面白いので、陶芸教室で作品に模様を付けたり、

 机や、粘土を拭き取ったり大活躍です。」

嬉しいです。家の子が褒められたような気分です。

「絶対に製造やめないでね。」



数量も昔の何十分の一に減ってしまい、利益も無いに等しいけれど

続けるつもりでした・・お客様の声が嬉しいので。



でも、昨年末、芳賀さんから乙女雑巾の織機をやめたいと申し入れが有りました。

芳賀さんは今、美しい野蚕のショールを織っていらっしゃいます。

手間は、あんまり変わらないのに、乙女雑巾は、メーター~百円、

絹のショールは、~千円です。



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芳賀さんごめんなさい。

止めるのも無理ないです。

値上げもほとんどせず、黙って織り続けて下さったのですね。



芳賀さんの息子さん達は、それぞれ立派な会社に勤めていらっしゃいます。

「初めから、継がせる気は無かった・・。」そうです。

淋しいです・・。



隠れた人気がある商品でしたから、もっとやりようがあったのでは・・

と反省します。



芳賀さんのシャトル織機で織った生地は独特の風合いがあって大好きです。

日之出のリサイクル帆布”由布”だけでも、ず~っと織り続けて下さいね・・。



心よりお願い申し上げます。




ゆるキャラ”です。・・・モッピィちゃんマットに乗る!

モッピィちゃんは、日之出のキャラクターマスコットです。

日之出のクロスなどの販売商品のパッケージに印刷されていますので、

見られたかたもいらっしゃるかも知れません。

最近は、レンタルモップ等のノンパッケージ製品がほとんどですので、

新しい社員さんのなかには、知らない人も増えてきました。



~十年前、銀座の雑貨屋さんで見つけた、箒のような形のモップに乗った

可愛い女の子のお人形を、婚約者(全社長)にプレゼントしたのが始まりです。

でも、モッピィちゃんは、モデルのスマートな少女とは似ても似つきません。



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びっくり眼に丸くて赤い鼻、ぽっちゃり体型で、ある時はモップを担ぎ、

ある時はクロスを片手に黒髪をなびかせ、せっせとお掃除といった感じです。



『モップの妖精?・・』と私は思っているのですが、

モッピィちゃんは、お掃除しているおばさん?・・』と、いう人もいます。



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いつ頃、どなたにデザインして戴いたかも定かでは無いのですが、

見みれば見るほど、可笑しくて癒されます。



数年前、トヨタ自動車さんの展示会で、袋に印刷されたモッピィちゃんが

若い女性社員さんに大人気で、販促品としてお配りしたクロスが

あっという間に無くなってしまったことを思い出しました。

「古くさいでしょ。」

「その古っぽいとこがいいのよ・・。」



そう言えば、『ひこにゃん』や『せんとくん』など、”ゆるキャラ”が流行っています。

というわけで、日之出八十八周年の記念品は、実行委員全員一致で

”モッピィちゃん携帯ストラップ”に決まりました。



日本で初めてモップ造った日之出ですが、今では玄関マットも造っています。

全社員の象徴ですので、モップを担いだモッピィちゃんをマットに載せる事にしました。



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デザインは、絵の得意なダストクリーンの守屋画伯と、日之出縫製グループ

若手ホープのルミちゃんとの指名競争入札となり、接戦の上最終的には

風に翻る赤いマットが可愛い、ルミ子さんの絵が採用となりました。



「戴けるのは一つでしょうか。」という、パート社員さんの控えめな質問に 、

「一人ニケづつ。」と決まりました。

一所懸命働けるのも、家族の協力があってこそ・・ですものね。



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「いつか、社員さんのご家族をお招きして、親睦会が開けるような会社になりたい。」

と、強く思いました。


ブックマーク
松本百合子

日之出株式会社

有限会社ダストクリーン

Otomeショップ